Techpoint 創業者 小里 文宏

2006年に当時テックウェル社をNASDAQに上場(日本人起業家初)させ、その後売却。2017年にテックポイント社で東証マザーズに上場し、日米ダブル上場を初めて日本人で果たした小里さんとお話しする機会があった。

「経営者は基本を忠実に守る」という言葉が印象的であり経営者は目立つ必要もないし、有名になる必要もない。かっこいい事なんて言わなくて結構。

「会社をよくる事に100%徹底すべき」これが小里さんの考え方だ。そう考える背景には、ビジネスのヒント、問題は社外にあるのでなく実は社内にあるという。

独特な言い回しで「経営者は参考書ばかり読んでいては駄目。教科書をしっかり読んで日々勉強しないと」と言う。

日本は戦後から見事な経済成長をした。今はその過去の成功の上に経済が成り立っているだけ。「ゼロから再出発する覚悟が必要」という。それができているのがシリコンバレーではインド人や中国人なんだろう。彼らの目的意識とハングリー精神は半端ない。

小里流経営をまとめてみると

「基本に忠実に」
「ビジネスの目的をしっかりと持つこと」
「流行りで起業しては駄目」
「常に大きな夢を持ち続け自分の頭で考えること」
「お金持ちになりたいという思うことを恥じない」
「失敗は許されない、失敗したら誰も相手にしてくれない。二度と這い上がれない。それ位の覚悟は持ってビジネスに取り組む」
「IPOは売り上げがあり利益をしっかりと出していれば決して難しいことではない」

シリコンバレー、日本、アジアを一年に何往復もし時差がまだ抜けない中でお話を聞かせて頂いた。日本にはまだまだ優れた技術が埋もれているし、優れた人材も多い。それらをシリコンバレー流で売り込めばまだまだ勝機があるようだ。