3月29日金曜日、Palo Alto にあるWilson Sonsini Goodrich & Rosati にて
「シリコンバレーから日本と世界を考える」と題してSVIF主催の定例講演会が開催された。
今回は、ベイエリアを代表する政府3機関からNEDOシリコンバレー事務所の
亀山所長、JETROサンフランシスコ兼世界経済フォーラム第4次産業革命センターの
下田次長、在サンフランシスコ総領事館経済班長の三浦領事が登壇。この3名のパネルディスカッションのモデレーターとしてデロイトトーマツの木村ディレクターが務めた。
SVIFは2008年に名前を改称し衣替えをしているが組織自体は、SVMF : Silicon Valley Multimedia Forumとして1994年に発足している。

政府系関係者が登壇するのは長い歴史の中でも今回が初めて。接する機会の少ない政府関係者の講演を聞こうと金曜日の夜にも関わらず多くの参加者が詰めかけた。
まずは3名からの自己紹介の後、木村さんがモデレーターを務めたパネルディスカッションに突入。

中国が世界的に台頭している理由としてシリコンバレーをフル活用しているという話があった。北カリフォルニアにも1000以上の中国の企業が進出しているという。(日本は現在913社)
出所:chinasf.org、JETRO San Francisco
また、シリコンバレーと日本の違いに関しては、人材の流動性、終身雇用、年功序列、解雇の難しさなど日米の労働市場の違いから始まり、教育論にまで発展した。しかし、昨今は日本固有の労働文化も少しずつ前向きに変化してきているという。
最後は、「政府機関をいかに活用するか」というテーマで、政府機関と協力することによる信用度や、情報、ネットワークを民間企業の方にはフル活用して頂きたいという話しがあった。