そして日本に行く度に、友人・知人やシリコンバレーの元駐在員と話をする機会があるが、彼らに取って「シリコンバレー」は普段の生活において何の意味のないもの、もしくは過去の事であったんだと感じる。
Google、Amazon、Netflix、Facebook、Twitterは日本人なら誰もが使うがそれとこれとは別なのだ。世界を代表するテックカンパニーが、どのように誕生し、HQがどのエリアになぜ多く分布しているかは、ほんの一部のビジネスマンにしか興味のないこと。
その一番の理由は、「日本が平和である」この一語に集約できると思う。「年金問題」はあるにせよ将来の不安の度合いは世界的に見ても超低水準にあると言ってよい。
そういう国の人たちに「起業せよ」とか「危機感を持て」とか「イノベーションが重要性だ」というのは意味のない事かもしれない。日本に住んでいる人からすると「余計なお世話」だろう。
だからこそ、長期的視点に立って粘り強く情報を発信していくのが良いのかもしれない。
今回「平和」という意味では少し不安定な、「中国のシリコンバレー」とも言われている深圳、そのお隣の香港を訪れた。深圳はPINGAN(中国平安)、HUAWEI(華為)、TENCENT(騰訊)、DJI(大疆创新科技)等世界的に有名な企業が多数あり、シリコンバレーからの直行便はないが、経由すれば1stopで行くことができる。
深圳という言葉はよく耳にしていたが香港の隣だとは最近知った。経済特区として繋がりが強い事が伺える。
香港経由であれば、ユナイテッド、キャセイパシフィックが片道14時間程度で直行便を飛ばしており、そこからフェリーに乗れば1時間ほどで深圳の(福永港、蛇口港)に到着することができる。
今回利用したユナイテッド869便。最新ビジネスクラス・ポラリスも搭載されており快適に過ごせる。機材もB777-300ERを使用しており需要の強さをここでも感じる。
連日のデモ報道で席も空いていると思いきや、オーバーブックするほどの満席状態。
香港国際空港から出国せずそのまま海外から来た人専用の制限エリアにあるスカイピア(フェリー乗り場)へ。
香港国際空港からは、広州・深圳・マカオなどにフェリーで行くことができる。
深圳(蛇口)であればわずか30分だ。
まず、訪問したのはテンセント本社ビル。
テンセント本社ビル 高さは150m 37階建て
連日話題のHuawei本社ビル
今回深圳に行った一番の理由として自動運転バスに乗りたかったのだがこれがなかなか見つからず。
続いて香港。MTRという地下鉄やバス、フェリーなどで気軽に国境越えができるので
人の往来もものすごく多く、連日メディアで報道されているような緊張感はあまり感じれらなかった。
香港九龍駅上にあるショッピングモールは平日昼間にしてはガラガラの状態。観光客が激減しているのが肌で感じられた。
中環(セントラル)と呼ばれるダウンタウンは平日昼間は通常通りだが例年に比べて
何とか最終日を迎えて、報道よりも安全な香港を楽しめたかと思いきや・・。
最後はまさかの4時間delay。翌日は空港が占拠され全便キャンセルになった模様。
場所と、時間、によって安全なエリアと危険なエリアがいまだに交差し続ける香港。
誰もが安心して訪れる場所に早く戻ってほしい。