知らないと損する日米の年金制度Vol8-二重国籍を認める米国、認めない日本

次に米国籍の喪失についてお話しします。外国籍を自動的に取得すること、又はそれを保留することは米国籍に影響はありません。しかし自ら申請して外国籍を取得した場合は、米国籍を喪失する場合があります。その場合、米国籍を離脱する意志があり外国へ帰化したことが立証されなければなりません。

米国籍喪失と判断される場合とは、

①領事の面前で書面により、米国籍を正式に放棄した方(米国籍離脱の証明書発行および申請料は$2,350)

②外国政府で政策にかかわる地位の職業に就いている方

③反逆罪で有罪判決を受けた方等

実際日本に帰国され米国籍の放棄をされる方は、米国が納税者の減少を避ける為か、すんなりとはいかず何度もインタビューを受けることになるケースもあるようです。また米国籍放棄後は税務上の手続きとして(グリンカードの放棄の場合も同様なのですが)IRSに放棄情報申告書(Form8854)を提出する必要がります。その結果一定の条件に該当する場合は出国税の支払い義務が発生します。

その一定条件とは、

(1)離脱前・放棄前の5年間の連邦個人所得税の平均所得税額が法定額$168K(2019年)を超える場合

(2)離脱日・放棄日の前日時点の全世界純資産が$2,000,000以上の場合

(3)放棄前・離脱前の5年間の連邦個人所得税の申告納税義務を果たしたことについて宣誓証明することができない場合

となっています。日本国籍を放棄する場合は、充分理解の上慎重に行動された方がよいでしょう。

 

 

海外年金相談センター

代表 市川俊治

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