*Pink Godzilla 成功の証として2003年にこだわりが詰まった太平洋一望の日本式家屋「雅」をサンタクルーズに建てられました。
長年、アメリカ人の先生から茶道(裏千家)を学んでいた事もあり、どうしても家に日本間が欲しかった。海を眼下に見下ろしながら、自宅の畳の間でお茶を点てたかったんです。
凝り性な私は、一度決めるとどうやってそれを実現させるか色々考えてしまうタイプでしてね。(笑)
サンタクルーズにアメリカの建築基準の範囲内で日本式家屋をどの様に建築できるのか考えました。まずは、シリコンバレー在住の日本人大工さんを探し、早速ご協力いただける事に。
日本間に使用したも材料は、京都の材木問屋から仕入れたり、欄間も300年前の骨董品欄間を使用しました。

屋根瓦は、四国の瓦会社から取り寄せ、カウンターや玄関、キッチンにはそれぞれの雰囲気にあった大理石を使用。庭先にあるファイヤービットも全て大理石を使いました。。池にも日本から取り寄せた鯉を今でも飼っております。
家具類は、北海道のカバザクラを使用。北海道まで実際に行き、コンテナで運んで来たんです。日本間に関しては、掘りごたつに座りながらも柱に邪魔されずに景色が綺麗に見れるようにと、通常あるべき柱を2本無くし、代わりに鉄筋で天井からつるすという離れ業を実現してもらいました。
これだけ、日本の文化遺産が詰まった家です。
過去にも多くの方々にご興味をお持ちいただき「是非引き継がせて欲しい。」というオファーを頂いております。
その一方、「日本間を取り壊したい」という希望があるなど、「雅」の価値、ひいては日本の文化遺産の価値をご理解いただけない方も多く、お断りしてきたケースもございました。
今回は、お茶をやる方、日本文化をアメリカで大切に守っていきたいという、「志の高い方」に是非、「雅」を引き継いで頂きたいとも思っています。