エンジニア集団にターゲットを絞ったキャリアマーケットプレイスを運営しているHiredは最近、米国の主要都市でテックワーカーに支払われる金額に焦点を当てた年次給与報告書を発表した。
同社は、アメリカのソフトウェアエンジニア、製品マネージャー、DevOpsエンジニア、デザイナー、データサイエンティストの給与レベルを決定するために、数十万件のインタビューリクエストと求人を分析。
COVID-19の影響が業界にどのような影響を与えたかについては、NetflixやAmazonなどの企業が更なる企業価値を増やし、UberやAirbnbなどの企業は、何千人もの従業員を解雇する結果となりテックカンパニーの間でも明らかに明暗を分けて格好だ。
パンデミックの影響を考慮に入れなくても、2020年の米国のテックワーカーの平均給与は、146,000ドルと報告している。
世界平均は、130,000ドルと報告されており、サンフランシスコのベイエリアは米国でも最高水準の給与であり、平均で155,000ドル(昨年より7%高い)となっている。全米で 2番目に高い都市は、ニューヨークで143,000ドル(8%増)。シアトルは3番目に142,000ドル(2019年には3%増加)と報告されている。
一方日本で働くエンジニアの給料水準を見てみよう。人材紹介のGlassdoorのレポートによると、東京で働く63名のエンジニアの年収平均は、¥5,913,000 / 年間となっており、東京とサンフランシスコで約2.6倍の所得格差がある。
理由は、日米の労働慣習の違い、企業の経営者がエンジニア重視か営業重視か、イノベーションに対する経営者の認識の違い等が考えられる。
自分の能力を一番評価してくれる業種、企業を探し、それらが日本になければ海外転職も考慮にいれてリサーチできる能力が今まで以上に求められる時代だ。