コロナ禍における米国レストラン・小売り事情

ローカルビジネス口コミ情報サイト Yelpが7月22日に発表した情報によると、「米国でのコロナ感染の拡大後、3月1日から6月15日までの間、Yelpでの合計14万件のビジネス閉鎖が確認できた。」と報告している。閉鎖の数は、地域レベルで急速に変化する状況を反映しているようだ。

2020年4月には、175,000件を超える事業の閉鎖が報告され、これは4月に閉鎖された事業の24%のみが再開したことを示している。

総閉鎖数が減少しても、恒久的閉鎖は72,842件のビジネスで完全閉鎖され、132,580の閉鎖されたビジネスのうち、6月15日以降、15,742の永久閉鎖が増加されている。 3月1日以降、恒久的閉鎖はすべての閉鎖ビジネスの55%を占めており、閉鎖の41%が恒久的であると報告した6月から14%も増加している事が分かる。

恒久的閉鎖の兆候として、3月にピークがあり、5月と6月に落ち着いて、その後着実に増加している事が次の表から分かる。

出所:Yelp News

続いて、州別、主な大都市別の閉鎖状況を見てみよう。

出所:Yelp News

多くの州で、一時的な閉鎖が高まっているが、アリゾナ、テキサス、フロリダでは、経済再開によるCOVID-19の急増により閉鎖率の増加が再び見られ始めている。カリフォルニア州、テキサス州、ニューヨーク州は、閉鎖の総数も最も多い。

大都市レベルでは、ネバダ州ラスベガスは、都市が観光の減少に対応するため、861のビジネスが完全に閉鎖され、ビジネスの閉鎖率が最も高くなっています。一方、カリフォルニア州ロサンゼルスには、11,342件の一時的および恒久的なビジネスの閉鎖があり、最も多くの閉鎖がある大都市となっている。

続いてのグラフは、業界別の閉鎖数が示されている。

レストラン、小売業、およびその他の業界全体で永久閉鎖が増加し続けている。
一部の業界では一時的な閉鎖が少なくてもゆっくりと立ち直ることができたが、多くの業界では、ますます多くの恒久的閉鎖に耐えざるおえない状況となっている。

レストラン業界は現在、最も多くの店が休業を余儀なくされており、最近ではその数は小売業を上回っている。

7月10日現在、26,160店舗の休業があり、6月15日以来2,179店舗増加。7月の閉鎖レストランのうち、15,770店舗が、恒久的閉鎖(60%)、2,956店舗の完全休業となり、23%増加している。

一方、バーやナイトライフは、レストランの6分の1程度の規模であり、特に高い閉鎖率となっている。5,454の営業休業があり、そのうち2,429(44%)が恒久的休業だ。

多くの小売企業が、ビジネスモデルを変更し、カーブサイドでの集荷やオンライン注文の提供を開始しているが、それらの対策だけではビジネスを長期的に維持するには難しい状況となっている。

黒人経営者に対するサポートは依然として高い

黒人が所有する企業と取引をする事によって黒人コミュニティをサポートする人々の関心は依然として高い状況です。 5月25日から7月10日まで、Yelpで黒人が所有する企業の検索は2,500,000回を超えました。これに対し、昨年の同時期の約35,000回で、対前年7,043%の増加となっております。

黒人が所有するレストランの検索は特に人気が高い(2,508%増加)ままですが、最近では、黒人が所有するブティックの検索(昨年の同時期と比較して331%増加)、黒人が所有するパン屋やアイスクリームショップの検索(同56%増加)となっています。

黒人医師の検索数は183%増加、黒人所有のコーヒーショップは161%増加しました。黒人が所有する書店は、消費者の関心が特に高く、検索が前年比1,437%増加しており、人々は黒人の経営者が運営する店舗からリソースを探している事がデーターからも分かる。

出所:Yelp News

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