知らないと損する起業と税金のお話 Vol6 – 税務調査(オーディット)について

税務調査(オーディット)とは、税法に準拠して適切に行われているかどうかを税務署(IRS)が確認することをいいます。

税務調査を実際に行うのは、連邦政府、もしくは州政府が行います。基本的にそれぞれは独立しているので、税務調査の対象になる判断基準にも違いがあります。

税務調査は、売上の過少申告、もしくは経費の過大申告をしているかどうかの確認をすることで、税金を過少に申告しているかを調査するのが主な目的です。税金は課税所得に対して課税されるので、売上を少なく申告したり、経費を多く計上したりしていないかというアプローチで行われます。

税務調査は一般的に過去3年分の調査を行うことが慣例になっています。特別な状況を除いて、タックスリターンを申告してから3年間は証拠書類を保存しておく必要があります。

税務調査が行われると、税務調査員の指示に従い、必要書類の提出を求められたり、質問をされたりしますので、指示された通りに対応していきましょう。ここでは、求められた書類がない、質問に回答しない、ということがないようにしましょう。また、税務調査は税法に基づいて行われますので、嘘の供述は大問題になりかねないので、絶対にしてはいけません。

税務調査が入ると誰もが心配になるかと思います。初めての経験なら尚更です。しかし、税務調査の目的は、粗探しをしているわけではありませんので、正しい会計処理はしっかりと認めてくれます。また調査員が気になる箇所があり、指摘されたとしても適切な理由があれば、それを説明することで納得してくれることもあります。税務調査があったからといって、必ず税金の納税や追徴課税になるというわけではありません。

 

税務調査を上手に乗り切る方法としては、税務調査員から求められた書類だけを提出し、質問されたことにだけ回答することです。聞かれた事にだけ回答しているので、何も悪いことはしていません。余計なことをする事で、気にならなかった事まで気になってしまうのは人間の心理ではないでしょうか。

今年もタックスリターンシーズンになりました。4月15日が締め切りです。期限に余裕を持って資料を揃えて担当のCPAに

提出しましょう。今年のタックスリターンについて質問がありましたらお気軽に日本語でお問い合わせ下さい。

個人の方も法人の方も受け付けております。

米国税理士/ワシントン州公認会計士

小澤 毅(オザワ タケシ)

小澤会計事務所