コロナウイルスのパンデミックにより、2020年の、国際的なスポーツ環境は停滞してきたが、2021年に入って様々なスポーツ競技が、無観客試合・人数制限という条件下で開催されるようになってきた。
国際オリンピック委員会(IOC)は、1年の延期を決めた後、現時点では7月23日金曜日から東京で開催するという前提で準備を進めている。
すでに聖火リレーは、実施されており今後は、西日本方面へと聖火がリレーされる予定だ。一部の市町村では、感染状況を懸念して聖火リレーを断念している所も出てきている。大阪府などは4月13日、14日の両日で実施予定との事だが感染状況次第では、予定を変更すると吉村府知事も発言している。
海外からの観光客は、3月20日の協議で「東京2020大会の海外のチケットホルダーが大会時に日本に入国することはできない」という結論に至っている。
開催まで残す所3ヶ月強の所まで来たが、ここまで来てしまっては日本の感染状況が悪化しても中止にできないだろう。1896年の第一回ギリシャオリンピック以降夏季オリンピックが中止になったのは、次のグラフが示すように、まさしく戦時中の3回のみだ。
第一次世界大戦中、1916年のベルリンでのゲーム。第二次世界大戦中の1940年と1944年、ヘルシンキとロンドンで開催される予定ののゲームの犠牲となった。2016年のリオの試合もジカウィルス感染症で多くのアスリートが参加を拒否したが何とか無事に大会を終えている。
ここまで来たら、限られた条件下で何とか無事に大会を終了させることが最大の成功につながるのだろう。