では、メジャー全体の中ではどの程度の学生がコンピューターサイエンスを専攻しているのだろうか?米国スクールランキングサイト、ニーチェのWEBサイトによると米国での人気メジャーランキングは以下の様になっており、コンピューターサイエンスは11位。全体的に見ればまだまだ少数派のようだ。
米国大学メジャー人気ランキング
1 ビジネスマネジメント
2 看護
3 心理学
4 生物学
5 エンジニアリング
6 教育
7 コミュニケーション
8 ファイナンス・会計
9 犯罪・司法
10 人類学・社会学
11 コンピューターサイエンス
12 英語
13 経済学
コンピューターサイエンスについてもう少し深掘りしてみよう。
ひとえに「コンピューターサイエンス」と言ってもその分野は恐ろしい程多岐に渡っている。例えば、米国シリコンバレーの中心に位置する名門スタンフォード大学のエンジニアリング学科の授業コースをざっと見ただけでも約30種類のコースが用意されている。

日本でも、プログラミング教育が必修化される動きがあるなど国としてもいわゆるSTEMA教育に力を入れている事がよく分かる。一見この分野では、米国が進んでいるように見えるが、サンフランシスコの公立小学校などでは、コンピューターを教えるクラスはあるが、週に30分程度とまだまだ限定的だ。その多くの時間は、数学、英語、アート、科学などに割かれている。
STEMA教育に関しては、スタンフォード大学で教鞭を取っている二人の日本人が立ち上げたSkylaboのインタビューがあるのでこちらを参考にして頂きたい。
いずれにしても今後100年は人間が創り出したコンピューターと共存していかなければならない訳だ。それならしっかりとそれを使える知識を蓄えておこうではないか。
いよいよ本題に入るが、今回のタイトルでもある、コンピューターサイエンス米国大学トップランキングを発表していこう。
コンピューターサイエンス米国大学トップランキング
1 スタンフォード大学
1965年に設立され、一貫して世界のトップコンピュータサイエンスプログラムの1つとしてランク付けされている。
2 マサチューセッツ工科大学
2004年に新しく建設された Ray and Maria Stata Center内にてコンピューターサイエンス、AIラボ、情報決定システムラボ、言語哲学などを学ぶ教室となっている。

3 カーネギーメロン大学
芸術と工学が特に有名で、異なる学術間の交流が活発であり、それを推進・実施している大学としても知られている。例えば、コンピューター・ゲームにもっとドラマ性を持たせる、というビジョンのもとで演劇専門とコンピューターサイエンス専門の二人の教授がキャンパス内に設立した「テクノロジー・エンターテイメント・センター」は、いまや世界屈指のコンピューターゲーム開発・製造メーカー(ソニー)が自社の社員をこのセンターに留学させるほど、世界最高峰・最先端のストーリー性のあるゲームの実現に貢献している。
4 カリフォルニア大学バークレー校
カリフォルニア大学バークレ校のコンピューターサイエンスは、米国内で最もハイグレードなプログラムの1つ。 教育と研究におけるイノベーションに最も力を注いでいる。 バークレーは、他の大学で受賞歴のある著名な教員を数多く擁している。
5 ハーバード大学
ハーバード大学工学部のコンピュータサイエンスは、計算の基礎と計算の世界との相互作用の両方を研究している。 コンピュータサイエンスは、新しいアルゴリズムを開発し、人々と社会に力を与える新しいシステムと理論を発明し、大学内外のエンジニア、科学者、社会科学者、弁護士、芸術家などと協力しながら、コンピューティングの科学を進歩させる事に取り組めるカリキュラムとなっている。