ジョン・ケリー
米国気候変動問題担当大統領特使2021年1月20日、ジョン・F・ケリー氏は、アメリカ合衆国初の気候変動問題を担当する大統領特使に就任し、国家安全保障会議(NSC)に属する気候変動問題専任の初の閣僚となる。人類の存続を脅かす気候変動問題に対抗すべく、ケリー氏は世界中のあらゆる交渉の場に赴くこととなる、とバイデン大統領が発表。ケリー氏は、第68代アメリカ合衆国国務長官として4年間の任期を全うした後に、近年ではカーネギー国際平和基金において著名な政治家として初の客員研究員(Visiting Distinguished Statesman)を務めた。米国を代表する外交官としては、核の拡散防止、過激派との闘い、気候変動の脅威にかかる国務省の戦略を率いた。国務長官在任中の功績としては、イラン核合意やパリ気候協定を締結に導いたこと。1985年から2013年まで、マサチューセッツ州選出のアメリカ合衆国上院議員を、2009年から2013年までは上院外交委員会の委員長を務めた。かつて米国海軍に所属し、2回ベトナムに従軍、シルバースターメダル、コンバットVのブロンズスターメダル、3つのパープルハート章が授与。イェール大学で学士号を、ボストンカレッジロースクールで法学位を取得。ケリー氏はベストセラー作家でもあり、『A Call to Service』や、妻であるテレイザ・ハインツ・ケリー氏との共著『This Moment on Earth』、ニューヨークタイムズ紙が「国がかつて求めた指導者像をほろ苦く思い出させる作品(a bittersweet reminder of what the country once demanded of its leaders)」と評した2018年の回想録『Every Day Is Extra』で知られている。