コロナ禍の逆風においてもスタートアップ企業の勢いは全く衰えていない。統計会社Statistaのレポートによるとパンデミック後2020年、2021年の世界のユニコーン企業のEXIT数は2019年と比較しても急激に増えているという。
こうした市場の追い風もあり、前回の応募総数を上回る多くのスタートアップの中から10社が選ばれた。最先端の技術を誇る企業や、将来性のある企業ばかりとなっている。
女性起業家2名を含む10社の企業は以下の通りだ。AI、ブロックチェーン、サイバーセキュリティ、クリーンテックと言った分野に加え日本でも市場が拡大しつつあるアグリテック、地震予測・災害対策分野の企業にも、既に投資家からの関心が寄せられている。
日本企業にはない、最先端技術を持ち合わせる米国スタートアップの力を借りながら、これらの分野で日本が世界的なリーダーシップを取る重要な一歩となるイベントになるはずだ。
日時: 2022年 1月26日(水)~1月27日(木 )日本時間
Dates: January 25th Tuesday – 26th Wednesday, 2022 PST
1日目 1月 26日 (水 )午前 9時~ 10時 JST
Day 1: 1/25 Tue 16:00-17:00 PST
2日目: 1月 27日 (木 ) 午前 9時~ 10時 JST
Day 2: 1/26 Wed 16:00-17:00 PST
イベント無料視聴の申し込みは、こちら。
1 日目/Day 1
1月 26 日(水)日本時間 /Jan 25 th Tuesday PST
Indicio
分野 <ブロックチェーン>
<アイデンティティマネジメント>
シアトルに拠点を置く企業で、顧客が安全なデータを個人的に交換・検証することを目的とした分散型IDブロックチェーンネットワークと製品を開発。プライベートネットワークのホスティングサービス、IDアプリケーション、トレーニングコース、ネットワーク監視ツール、セキュアヘルスレコードの製品があり、これによりプライバシーを保護するIDエコシステムが実現可能。クライアントの文書をデジタルかつ安全に保つのに役立っている。アルバ島と世界的な航空輸送技術プロバイダーであるSITA社と協力し、同島に来る観光客向けに、ホテル、レストラン、娯楽施設など同島内の他の企業が検証できる分散型ワクチンとテストシステムを構築。
日本市場への期待
金融、保険、医療、旅行関連など本人証明が必要な産業セクター、及び公共機関などへの販売・技術提携。
Loopr AI
分野 <AI・機械学習>
Priyansha Bagaria Founder & CEO
データラベリングとターンキーAIモデルのプラットフォームを提供しており、小売業者はよりパーソナライズされた販売体験の提供による収益の向上、製造業者は製品の欠陥検出の自動化によるコスト削減、医療機関は病気の検出と特定による迅速かつ正確な診断の提供が可能となる。チームの大半が女性で構成されており、AIデータラベリングでの採用をし、この分野で有望なスタッフを育てている。
日本市場への期待
製造業の故障・欠陥品予測やメンテナンスなどへのAIの応用。リテール、医療などへの機械学習導入の際のAIへのトレーニングなどの分野で各社様との販売・技術提携。
Pollen Systems
分野 <アグリテック><ドローン>
ベルビューに拠点を置くアグリテックスタートアップ。空撮用ドローンを使って農地を定期的に調査・撮影し、画像をつなぎ合わせて作物の成長、水やりの過不足、害虫や病気の有無を分析可能。農家やブドウ園が作物の成長を監視し、灌漑問題を見つけ、害虫や病気の調査をできるようにする。生産者と成果物を確認し、PrecisionView(同社の地理情報システムポータル)を通じて画像を提供。
日本市場への期待:
農業関連全般、ドローン関連、公共機関、研究所など各社様との販売・技術提携
Precursor SPC
分野 <地震予測><宇宙気象>
シアトルに拠点を置く地震予測・災害対策業界のスタートアップ企業。高度なAIソフトウェア、地上のセンサー、人工衛星からのデータを活用し、地震予測と電離層を高解像度でリアルタイムに4D表示した宇宙天気ナウキャストの2つのコアサービスを提供している。72時間前までの地震を90%の精度で予測する地震予測技術は、創業者の一人であるフリーデマン・フロイント博士が60年以上の経験を持ち、NASAなどの有力政府機関と連携してきた科学的な根拠に基づく。
共同創業者で現CEOのクライヴ・クックは、30年以上にわたり世界中の金融機関向けにAIや機械学習の導入に携わってきた経験を持つ。航空宇宙・防衛関連のスタートアップ企業に特化したStarburstアクセラレータープログラムに参加し、北米、ヨーロッパ、アジアの複数のプログラムで少なくとも50の地震現象の予測に成功している。
日本市場への期待:
保険会社、気象関連企業、公共機関などとの事業提携
Myno Carbon
分野<クリーンテック>
Thor Kallestad Co-Founder & Chief Executive
資本効率の良い規模で、できるだけ早く、できるだけ多くの炭素を除去することに重点を置いている。マイノはステークホルダーと密接に連携し、地域の廃棄物の流れからバイオ炭とクリーン電気を作ることを実現。バイオ炭は、農業の収穫量を増やし、森林の生産性を向上させ、グリーンインフラプロジェクトで炭素や綺麗な水を貯蔵するために使用。クリーン電気は電気自動車の充電に使用可能だ。バイオ炭の生産と利用拡大を通じ、人類が大気中の炭素を除去する速度を加速し、土壌と水資源の健全性を向上させ、将来の為により良い仕事を作り出すことがマイノの目標だ。
日本市場への期待:
エネルギー関連、農林業関連、商社、公共機関など各社様との販売・技術提携
これらの5社が1日目に実施されるピッチで登壇予定だ。
続いて2日目に登壇予定の企業を一挙に紹介しよう。