ロシアのウクライナ侵攻は多くの国で石油やその他の商品価格を押し上げ、ガソリン価格は世界中で話題となっている。しかし、大多数の先進工業国では税金がガス価格の大部分を占めているため、ガソリンに低い税率を課している国や州では、比較してガソリン価格が低くなります。この一例は米国です。
平均して1ガロンあたり約4.30ドルのガソリン価格でさえ、米国では、他の自動車大国である、ブラジル、オーストラリア、南アフリカなどの多くの先進国と比較しても、。ウェブサイトのグローバルガソリン価格によると、3か国すべてがすでに1ガロンに対して4.76ドルから5.42ドルを支払っているという事が統計上伺える。
(2022年5月2日時点)
続いて、米国内のガソリン価格の状況を州ごとにまとめたのが上記のマップだ。西海岸、東海岸といった
人口の多い、人口密度の高いエリアで価格が上昇する傾向にある。
世界に目を向ければ、ヨーロッパは世界でもガソリン価格が高い国が多く存在する。西ヨーロッパのほとんどは、5月2日の時点で、1ガロンのガスに6.00ドル以上を支払っている計算だ。
最も高い価格帯の国々は、アイスランド、フィンランド、ギリシャ、デンマーク、ノルウェーとなっている。経済大国ドイツでは、1ガロンが7.97ドルをつけ、欧州の中でも最も高価な国。
ノルウェーは、ガソリンに割増税を課しているため、産油国の中でも桁外れの高さとなっている。国はその富の多くを石油に依存しているが、長年にわたり、自国の経済を化石燃料から独立させる計画を追求してきた。
一方で、石油生産国は価格高騰の恩恵を受けており、ボトル入り飲料水の価格よりも安く市民に提供している。例えば、ベネズエラ、リビア、イランで、ガソリンは1ガロンあたりわずか数セントし掛からない。
ガソリン価格が安い世界の地域には、北アフリカや中東、そして中央アジアとロシアと言った石油産油国が占めている事がわかる。