テスラは今年7月初めに、かなり厳格な職場復帰方針を発表した。
イーロンマスクは、「従業員に週に最低40時間はオフィスにいること。そして、もしオフィスに出社しなければ、私たちはあなたが退職したと考えます。」と伝えた。
From: Elon Musk
Subject: To be super clear
Everyone at Tesla is required to spend a minimum of 40 hours in the office per week. Moreover, the office must be where your actual colleagues are located, not some remote pseudo office. If you don’t show up, we will assume you have resigned.
The more senior you are, the more visible must be your presence. That is why I lived in the factory so much – so that those on the line could see me working alongside them. If I had not done that, Tesla would long ago have gone bankrupt. There are of course companies that don’t require this, but when was the last time they shipped a great new product? It’s been a while.
Tesla has and will create and actually manufacture the most exciting and meaningful products of any company on Earth. This will not happen by phoning it in.
Thanks,
Elon
パンデミックが発生する前は、リモートで作業することは非常に珍しいことであったが、過去2年間で多くの変化があり、大小の企業は現在、生産性と従業員のワークライフバランスを検討する段階にある。現在の所、シリコンバレーを代表するテックカンパニーのルールは以下のようになっている。
Spotifyは、タイムゾーンによる時差の問題や場所によって引き起こされる問題がない限り、従業員はどこからでも作業できると発表している。 SlackとTwitterも同様のスタンスをとっており、後者は、従業員が希望すれば「永遠に」自宅で仕事をすることを選択できるとも述べている。
サンフランシスコダウンタウンに拠点を構える、Twitter社の界隈のレストラン、バー等はパンデミック前の水準まで売り上げが戻ることがないだろうと言い切る。
一方、Netflixの共同CEOのリードヘイスティングスは、ウォールストリートジャーナルに次のように語っている。「従業員にオフィスに戻ることを奨励している。」
米国株安、パンデミックの終了、インフレ下の景気下振れ圧力が増す中で、多くの経営者が厳しく業績予想を厳しく見ており一部採用の凍結、リストラといった人員整理に動き始めている。
一方、ハイブリッドビジネスモデルのバリエーションを選択したのがAmazon社。従業員がオフィスで過ごす正確な日数を決定するのは個々のチーム次第であると発表し、柔軟性のある環境を提供し続けている。 MetaのFacebookは、すべてのフルタイムの従業員は自宅で仕事に応募できるが、ハードウェアデバイスや会社のデータセンターインフラストラクチャなどの分野で働く従業員はオフィスにいる必要があると述べている。
一方、Googleは、3日出社、2日間在宅勤務のルールを設定しており、ロイターの報告によると、新しい居住地への移動、またはリモートでの作業の継続を申請する可能性も設定している。
過去2年間のデータは、多くの従業員が日々の作業スケジュールに関して、より高い柔軟性を望んでおり、さらには期待していることを示していた。Google社で働く筆者知人は、パンデミック下の2年間は、リゾート地のタホ湖周辺で家族で過ごしていた。
マッキンゼーが今年実施した調査によると、リモートで働くオプションを与えられた雇用された回答者のうち、87%の社員がその申し出に応じている。
同じレポートでは、従業員が新しい仕事を探した上位3つの理由として、
1)より良い賃金または勤務時間
2)より良いキャリアの機会
3)柔軟な勤務形態
と報告している。