米国リモート ワーク レポート Feb 23′

パンデミックの過去3年間でアメリカの職場はリモートが主流となり大きく変化した。米国クチコミサイトを運営するYelp社 のように、リモートワークへの移行が恒久的なものになった企業も多々ある。カスタマーサービスに電話をすると電話口に、犬の鳴き声や、救急車のサイレンが聞こえる事が多々あり、 リモートワークへの移行により、従業員はどこに住むかを決定する際に新たな柔軟性が得られ、何百万人ものアメリカ人が家族と共に転居する事が可能となったり、人口・経済の大都市集中から、地域経済への発展といった動きを促すきっかけとなった。

Yelp社 は、自社のプラットフォーム上の検索場所のシェアを分析し、2022 年と比較して 2019 年にユーザー検索が集中した場所に基づいて、米国全体の人口の移動変化を評価。その調査結果は、西部および北東部の州から南部および中西部の地域への人口の大幅な移動が明らかになった。

 

検索場所のシェアが増加した州のローカル ビジネスにプラスの経済効果があることも明らかになっている。 これらの州では、2019年と比較して、2022年にほぼすべてのカテゴリーで新規開業の平均増加が見られた。

Yelp は、パンデミックの開始時にリモートワークに移行したサンフランシスコに拠点を持つテック企業の一つだが、自社の従業員の間でも同様の動きが見られたという。リモートワークにより、中西部および南部の州への引っ越しを伴う移住が確認されたのだ。

Yelp のデータ サイエンス チームは、パンデミック期間中の 3 年間の Yelp での検索位置データを分析したところ、人々がニューヨークやカリフォルニアの従来のビジネス ハブを離れて、サウスダコタ州などの生活費の安い州に移っていることを発見。

 

 

2022 年と 2019 年を比較すると、米国の約 25% の州 (ワシントン D.C. を含む) で、Yelp検索エリアのシェアが減少。最も顕著なのは、ワシントン D.C. (26% 減)、ニューヨーク (12% 減)、カリフォルニア (12% 減) 、ネバダ (12% ダウン)、オレゴン (12% ダウン)となっている。 同様に、検索場所のシェアが最も増加した州は、サウスダコタ (56% 増)、ノースダコタ (54% 増)、ウェストバージニア (33% 増)、ワイオミング (31% 増)、ミシシッピ (29% 増) 。

 

更に細かく都市別で見てみると、ニューヨーク州ブルックリン (48% ダウン) を含むニューヨークやカリフォルニアなどの州に集中。 カリフォルニア州サンフランシスコ (25% 減); カリフォルニア州ビバリーヒルズ (24% 減); カリフォルニア州サンタモニカ (23% 減); ニューヨーク州マンハッタン (21% 減) とカリフォルニア州ロサンゼルス (13% 減)の順になっている。

一方、テキサス州の都市、サンアントニオ (29% 増) 、オースティン (18% 増) が、検索場所のシェアが増加していることを示している。 タラハシー (56% 増)、セントピーターズバーグ (23% 増)、ウェスト パーム ビーチ (12% 増)、タンパ (10% 増) など、フロリダの多くの人気都市でも同じ期間に大幅な増加が見られた。

 

Yelp の従業員がオフィスを離れてリモート ワークを採用

2019 年から 2022 年にかけて、Yelp では、サンフランシスコ (70% ダウン) を含むオフィスの近くに住む従業員の割合が減少した。 ニューヨーク (67% ダウン)、ワシントンD.C.(67%ダウン)。 シカゴ (67% ダウン) とフェニックス (33% ダウン)。 この同じ期間に、Yelp では、フロリダとテキサスに住む従業員の割合が 300% 増加した事が判明。 Yelp は、2021 年の同社のリモート ファースト パイロット期間中に従業員がどのように成功したかを観察した後、2022 年 6 月にリモート ワークを完全に採用すると発表しました。 評価し、2021 年 9 月にサンフランシスコでのフットプリントを削減しました。

 

人々が移住している州では、在宅サービスと地域サービスが牽引して、より高い平均ビジネス成長が見られました
Yelp は、2019 年と比較して 2022 年の新規ビジネスの成長に組織再編がどのような影響を与えたかを理解するために、検索シェアの増加と減少の両方を経験した州の平均的な新規ビジネスの成長を調べました。 Yelp のデータによると、検索のシェアが増加している州では、ほぼすべてのカテゴリで新規開業の平均増加率も高くなっています。これは、リモートワークが全米のローカル ビジネスにプラスの経済的影響と機会をもたらしたことを示しています。

新しいホームおよびローカル サービス ビジネスは、新しいビジネスの開始がパンデミック前のレベルを超えているため、地域経済のバックボーンであることが示されています。 検索シェアが減少した州 (31% と 19% 上昇)。 一方、ショッピング、バー、ナイトライフ、アクティブ ライフ、レストラン ビジネスは、パンデミック前のレベルに完全には回復しておらず、検索シェアの増減が見られた両方の州で新規出店数が減少しています。

 

リモートの従業員はチームとのつながりを感じ、効果的に仕事の目標を達成できる
多くの企業が従業員をオフィスに戻すよう呼び掛けており、主な理由の 1 つとしてコラボレーションを挙げている企業もありますが、2022 年に Yelp の従業員を対象に行った分散作業に関する調査では、従業員の 85% が、分散環境で働いている間、チームとのつながりを感じ、情報を得ていると感じていることがわかりました。 この調査では、従業員の 87% がリモートでの作業に好意的であると感じていることも示されました。 Yelp は、2019 年 (95%) と比較して、2022 年に雇用されてから最初の 30 日間でチームとのつながりを感じた新入社員の割合 (94%) に大きな変化がないことを発見しました。

さらに、2022 年 2 月に実施された Yelp の従業員に対する調査では、回答者の 86% がほとんどまたは常にリモートで仕事をすることを好み、87% がリモートで仕事をすることで仕事の効率が向上したと報告。従業員とそのマネージャーの 93% が、 リモートで目標を達成できたと報告している。

あなたの会社もリモートワークの採用を積極的に考えみては如何だろうか?

 

 

 

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