海外からの留学者数も増加傾向にあり、ニューヨーク州、カリフォルニア州、マサチューセッツ州等の大学・研究機関は多くの海外留学生を受け入れるようになった。
筆者の住むサンフランシスコにあるサンフランシスコ州立大学は正規・短期の日本人留学生を含めて最も多くの留学生を受け入れている。
今回は、全米で2番目に留学生を抱えるカリフォルニア州の UC(University of California)に焦点をあてた、UCRankingを紹介しよう。
カリフォルニアには、UCとCSU( The California State University)と呼ばれる大学群に分けられる。
まずは、UCから説明しよう。
1868 年に設立されたカリフォルニア大学システム(UC)は、カリフォルニア州立大学システム(CSU)より 1 世紀近く前に設立されている。 UC システムは 10 校で構成されており、そのうち 9 校(UCSFを除く)が学部生を受け入れている。 カリフォルニア大学の 10 校には、カリフォルニア大学バークレー校、カリフォルニア大学ロサンゼルス校、カリフォルニア大学サンディエゴ校などの州内トップクラスの教育機関も含まれている。
カリフォルニア州立大学と比較して、UC の学校は一般に合格率が低く、2020 年秋の UCLA と UC バークレーの 1 年生志願者の合格率は、それぞれわずか 14% と 17% と難関大学に位置付けられている。毎年、UCLA だけで 100,000 件を超える志願者がいると言われている。
225,000 人を超える学部生がカリフォルニア大学のすべての学校に入学しており、 このシステムの強力な研究プログラム、ノーベル賞を受賞した教授陣、世界クラスの大学評価等、いくつかの要因が多くの学生やその両親を惹きつけている。
一方、CSU(California State University)は、サンノゼにある最も古い CSU キャンパスは、カリフォルニア大学バークレー校より歴史がある。 実際、サンノゼ州立大学はカリフォルニアで最も古い1857年の設立大学となっている。
現在、CSU には 23の大学があり、435,000 人以上の学部生が在籍していおりその規模は、UCを大きく上まっている。
カリフォルニア大学の学校と比較して、CSU の学校は一つの大学における生徒数が若干少ないため、合格率が高くなっている。 カリフォルニア大学のキャンパスのほとんどはカリフォルニアの主要都市にあるが、CSU のキャンパスは都市部と地方の両方に位置する傾向にあるのも特徴の一つ。
Academic ConsultingのSHEMMASSIANの情報によると、UCSFを除く9校のランキングは以下の通りとなっている。
知名度のあるUCLA、UCBerkeleyが上位を占めており、8.6%とかなり狭き門になっている。但し、日本同様学部によって倍率にも差がありどの学部を受けるかによっても同じ大学でも難関度が大きく変わる。
そして、毎年80,000人以上の学生がコミュニティーカレッジからUCやCSUにトランスファーしているのも事実だ。
日本人の留学生も最初はコミュニティーカレッジに入学し、その後UCにトランスファーするというケースも多い。
UC Rankings | |||||
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UCLA | |||||
UC Berkeley | |||||
UC Santa Barbara | |||||
UC San Diego | |||||
UC Irvine | |||||
UC Davis | |||||
UC Santa Cruz | |||||
UC Riverside | |||||
UC Merced |
大学名だけで選ぶのではなく、立地条件、授業料、専攻したい学部の有無等をしっかりリサーチをして最終的に決めるのが良いのだろう。