2023年米国の新規開業件数過去最高

Yelp Newsのレポートによると、「FRBの2度による金利据え置きの発表、GDPの増加、失業率の減少、インフレ率の昨年の最高値からの緩やかな低下傾向など、米国経済が11月に入ってから軟着陸を示す可能性が高まったきた事が伺える。」と伝えた。

今年に入り、新規に起業したアメリカ人も2023年を新たなビジネスの成長に向けた絶好の年にしようと順調に進んでいる事がYelpの調査結果からも伺える。

 

 

続いて全米エリア毎の開業率を見てみよう。以下のマップからは、力強い全米レベルの成長と共に、すべての業種カテゴリーに反映されており、DC を含む米国のすべての州がパンデミック前 (2019 年) のレベルと比較して新規開業数が初めて上回った事が伺える。

特に、東海岸が最も高い成長を遂げている。ロードアイランド州(46%増)、ウェストバージニア州(46%増)など、デラウェア州(45%増)、バーモント州(38%増)がリストのトップとなった。 これらの各州では、新しいホームサービス事業が大きな推進力となっており、どのカテゴリーにおいても最多の新規事業数を記録している。

しかし、すべての州を新規開業の総数でランキングすると、カリフォルニア、フロリダ、テキサス、ニューヨーク、ジョージアが新規事業の数が最も多かった。 注目すべきは、昨年の開業件数と比較して、フロリダ州が第 2 位に上昇し、テキサス州を第 3 位に押し上げたことだ。都市別で見ると、 カリフォルニア州ロサンゼルス。 ニューヨーク州ニューヨーク。 フロリダ州マイアミ。 テキサス州ダラス。 そしてジョージア州アトランタといった大都市での開業率のアップが著しい。

 

 

業種別で見るとホテル、旅行、ホーム サービスが特に強力な新規ビジネスの成長を示している。 全国的に開業の成長を牽引しているのは、ホテルおよび旅行(39%増)、ホームサービス(37%増)、自動車(27%増)、イベントサービス(27%増)、およびローカルサービス事業(23%増)である。ホームサービス、自動車業界は、コロナ禍でも追い風を受けており、終了後も更なる飛躍を遂げている事が伺える。

 

 

 

更なる今年の特徴として、多様な人種の起業家が 2022 年よりも多くのビジネスを立ち上げた。特に黒人、ラテン系アメリカ人、LGBTQ が所有するビジネスが全国平均を上回る成長を遂げている。各種政策などの政府支援が後押しした形となっている。

 

女性経営の新規事業が 33,000 件以上オープン。これは 2022 年の同時期と比較して 19% 増加しているのも新たなトレンドと言えそうだ。

今年は毎月、昨年の各月に比べてマイノリティー所有の事業所の開設が増えている。 2023年1月から7月までを昨年の同時期と比較した場合、LGBTQ所有(33%増)、黒人所有(28%増)、ラテンアメリカ人所有(28%増)の企業は全国平均を上回る成長を記録した。 アジア所有の企業 (13% 増加) も、国中で大幅な事業展開を見せました。

米国インフレ落ち着きを取り戻し経済が軟着陸をするだろうという楽観視姿勢が市場では強まっており、新規事業の成長の後押しとなっている。特にスモールビジネスオーナーにとっては、ここ数年は1年絶好のチャンスとなりそうだ。

 

 

 

 

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